併願の基本は、挑戦校・実力相応校・安全校をバランスよく組み、日程の早い時期に安全校で合格を確保することです。最初に「合格」を手にすると、気持ちに余裕ができて、本命の試験で実力を出しやすくなります。安全校も「合格したら通ってよい」と思える学校から選ぶのが、後悔しない併願の第一条件です。
併願を組む4つの手順
- 受験できる日程を書き出す:志望校の候補の試験日・合格発表日・入学手続きの締切を一枚の表にまとめる
- 3段階に分ける:模試の判定や過去問の得点をもとに、挑戦・相応・安全に分類する
- 日程に並べる:早い日程に安全校、合格発表を見てから次を受けられるように配置する
- お金と締切を確認する:入学金の納入期限が本命の発表より前に来る学校がないか確かめる(→入学金と二重払い)
受験の段階ごとの併願の特徴
| 受験 | 併願の特徴 | 受験校数のめやす |
|---|---|---|
| 小学校受験 | 同じ週に考査が集中。体力と面接日程の調整が要 | 数校(家庭により大きく違う) |
| 中学受験(首都圏) | 1月に埼玉・千葉で「お試し受験」、2月1日から本命 | 5〜7校前後が多い |
| 高校受験 | 公立が第一志望なら、私立の併願優遇を確保 | 私立1〜2校+公立1校が典型 |
| 大学受験 | 共通テスト利用・全学部日程で数を増やせる | 私立は5〜8校程度、国公立は前期・後期 |
失敗しやすい併願のパターン
- 挑戦校ばかり並べて、合格がひとつも取れない「全滅」
- 安全校を「行く気のない学校」だけにして、進学先に迷う
- 試験が連日続き、本命の日に疲れている
- 入学金の締切を見落とし、本命の結果を待てずに支払う
体力と気持ちの配分も計画に入れる
連続して受験する期間は、思った以上に体力と気持ちを消耗します。特に小学生の中学受験では、午前・午後の連続受験を何日も続けない工夫が必要です。不合格が続いたときに次の試験へどう気持ちを切り替えるかも、あらかじめ家族で話しておきましょう(→連続受験の乗り切り方)。
ポイント:併願の表は、受験生本人と一緒に作るのがおすすめです。どの学校をなぜ受けるのかを本人が理解していると、一校一校に集中して臨めます。