併願優遇は、公立高校が第一志望の受験生が、内申点などの基準を満たせば、私立高校の合格がほぼ約束される制度です。首都圏では、12月ごろに中学校の先生が私立高校と「入試相談」を行い、基準を満たしていることを確認してもらう(いわゆる「確約」)のが一般的です。公立が不合格だった場合に、その私立に入学することが前提です。
併願優遇の流れ
- 基準を調べる:私立高校が公表する内申点の基準(例:5教科の合計○以上、9教科で○以上)
- 三者面談で受験校を決める:12月の三者面談で、公立の第一志望と併願の私立を決める
- 入試相談:中学校の先生が高校と相談し、基準を満たしているか確認
- 出願・受験:2月の一般入試(併願優遇の区分)を受ける
- 合格:公立の発表まで入学手続きを待ってもらえる(延納)のが一般的
基準の例と加点
| 基準の種類 | 内容の例 |
|---|---|
| 内申点の基準 | 5教科の合計、3教科の合計、9教科の合計で○以上 |
| 1や2がないこと | 9教科に「1」がない、「2」がないなど |
| 欠席日数 | 3年間の欠席が○日以内 |
| 加点 | 英検などの資格、生徒会、部活動の実績で内申に加点する学校も |
知っておきたい注意点
- 基準を満たしても、当日の試験を欠席したり、極端に点数が低かったりすると不合格になることがある
- 入試相談のしくみや呼び方は、都道府県や学校によって違う
- 2学期の成績で基準が判断されることが多いので、2学期の定期テストが重要
- 入学金の延納の条件(公立の発表まで待ってもらえるか)を確認する
- 神奈川県の「書類選考」など、地域ごとに似た制度がある
ポイント:併願優遇は「安全校を確保する」ための大切な制度です。基準ギリギリの場合は、2学期に内申点を1つでも上げることが、受験全体を楽にしてくれます(→内申点を上げる方法)。
出典:基準と制度は各私立高校の募集要項による。文部科学省「高校生等への修学支援」