Q.007受験の基本・全体像

倍率の見方を教えてください。倍率が高いと不利ですか?

公開日  運営:受験の疑問100運営事務局

入試の倍率には主に3種類あります。志願倍率=志願者数÷募集人員、受験倍率=受験者数÷募集人員、実質倍率=受験者数÷合格者数です。合格のしやすさに一番近いのは実質倍率です。私立校は入学辞退を見込んで募集人員より多く合格を出すため、志願倍率が高く見えても、実質倍率はずっと低いことがよくあります。

3つの倍率の違い。合格のしやすさは実質倍率で見る志願倍率志願者 ÷ 募集人員例 500÷100=5.0倍→受験倍率受験者 ÷ 募集人員例 450÷100=4.5倍→実質倍率受験者 ÷ 合格者例 450÷250=1.8倍
3つの倍率の違い。合格のしやすさは実質倍率で見る

3つの倍率を例で比べる

募集人員100人、志願者500人、受験者450人、合格者250人の学校を例にします。

倍率計算結果
志願倍率500人 ÷ 100人5.0倍
受験倍率450人 ÷ 100人4.5倍
実質倍率450人 ÷ 250人1.8倍

「5倍」と聞くと厳しく感じますが、実際は受けた人の半分以上が合格しています。私立の中学・高校・大学の一般入試では、こうした差が大きくなりがちです。

公立高校の倍率は少し事情が違う

公立高校は入学辞退が少ないため、合格者数は募集人員とほぼ同じです。そのため、受験倍率と実質倍率が近くなります。また、多くの都道府県では、出願後に倍率を見て志望校を変えられる制度(取り下げ・再提出)があり、最終的な倍率は出願締切の直後に発表される数字から変わることがあります(→高校入試の倍率と出願変更)。

倍率が高い学校は不利?

倍率が高いと「受かりにくい」と感じますが、合否を決めるのは倍率ではなく自分の得点が合格者の最低点を超えるかどうかです。倍率が上がる年は、記念受験や実力に幅のある受験生が増えていることも多く、合格最低点はそれほど上がらないこともあります。

  • 倍率の推移は3年分くらいで見る(前年に低かった学校は翌年上がりやすい「隔年現象」がある)
  • 合格最低点・合格者平均点が公表されていれば、そちらを重視する
  • 倍率より、過去問で合格最低点を超えられるかを確かめる

ポイント:倍率は「人気」の指標であって「難しさ」そのものではありません。志望校選びでは、偏差値・合格最低点・過去問の手応えとあわせて判断しましょう。

出典:倍率の定義は各学校・教育委員会の入試結果の公表方法による。東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程」

↑