受験させるかどうかは、①子どもの性格と意欲、②家庭の教育方針、③「この学校に通わせたい」と思える学校があるか、④費用と時間を数年続けられるかの4つで判断します。周りが受けるから、という理由だけで始めると、途中で親子ともに苦しくなりがちです。逆に、4つがそろっていれば、受験は子どもが大きく成長する機会になります。
判断材料1:子どもの性格と意欲
中学受験は小学4年生前後から約3年、週に何日も塾に通う長い取り組みです。机に向かうのが苦にならない、知らないことを知るのが好き、負けず嫌い、といった性格の子は伸びやすい傾向があります。ただし、小学生のうちは意欲が育つのはこれからです。「今やる気があるか」より「楽しめる入口があるか」を見てあげてください。幼稚園・小学校の受験では、本人の意思より親の判断が中心になるので、子どもに無理がかかっていないかを親がよく観察することが大切です。
判断材料2:家庭の教育方針
- 中高6年間を一貫した環境で過ごさせたいか
- 大学附属校で、受験にとらわれずに学ばせたいか
- 宗教教育や男女別学など、特定の教育方針の学校を選びたいか
- 地元の友達と一緒に公立に通う経験を大事にしたいか
どれが正しいということはありません。両親の考えが違うまま始めると、受験期にぶつかりやすいので、始める前に夫婦で方針をそろえるのが最初の仕事です。
判断材料3:通わせたい学校があるか
「受験すること」が目的になると、合格しても入学後に合わないことがあります。学校説明会や文化祭に行き、子どもが「ここに通いたい」と言える学校がひとつでも見つかるかを確かめてみてください(→学校説明会で見るポイント)。
判断材料4:費用と時間
私立中学に進む場合、塾代に加え、入学後6年間の学費がかかります。また、送り迎えやお弁当、スケジュール管理など、親の時間の負担も大きくなります。家計の見通しは受験にかかる費用の全体像で確かめられます。
受験に向いている状況
- 行きたい学校がある
- 家族の方針がそろっている
- 費用の見通しが立つ
立ち止まりたい状況
- 周りが受けるからという理由だけ
- 子どもが強く嫌がっている
- 両親の考えが真逆
ポイント:受験は「やめる」選択もいつでもできます。途中で方針を変えるのは失敗ではありません(→中学受験をやめる判断)。公立中学から高校受験で伸びる子もたくさんいます。