中学受験をやめることは、決して失敗ではありません。子どもの心と体を守ることが、どんな受験より大切です。体調不良が続く、強い拒否や涙が続く、眠れない・食べられない、家庭の事情が変わったといった場合は、立ち止まって考えるべきサインです。やめた後は、公立中学で内申点を積み上げて高校受験で力を発揮する道があります。
立ち止まって考えたいサイン
- 腹痛・頭痛・不眠など、体の不調が続いている
- 塾に行くのを強く嫌がり、泣いたり怒ったりが続く
- 笑顔が減り、好きだったことにも興味を示さない
- 親子の衝突が毎日のように起きている
- 転勤や家計など、家庭の状況が大きく変わった
注意:心身の不調が続く場合は、受験より先に、学校の先生やスクールカウンセラー、小児科医に相談してください(→受験のストレスと心の不調)。
やめる前に試せること
- 量を減らす:宿題を絞る、講習を減らす、週に休みの日を作る
- 塾を変える:集団塾が合わないなら個別指導へ
- 志望校を見直す:無理のない学校、科目数の少ない入試、適性検査型の入試
- 理由を聞く:「勉強が嫌」なのか「塾の人間関係」なのか、原因で対策が変わる
やめると決めた後
中学受験の勉強で身についた計算力・読解力・学習習慣は、公立中学の勉強で大きな武器になります。高校受験では中学の内申点が大きな意味を持つので、中1の最初の定期テストから力を発揮できることは大きな強みです(→高校受験のしくみ)。
ポイント:やめると決めたら、「ここまで頑張ったこと」をしっかり認めてあげてください。「途中でやめた」ではなく「自分で選び直した」経験として、子どもの中に残るようにすることが大切です(→コラム:中学受験を途中でやめた家族)。