中学受験の過去問は、小6の9月ごろから始めるのが一般的です。それまでは入試範囲の総復習を優先し、基礎が固まってから過去問に取り組むほうが効果的だからです。めやすは第一志望校が5〜10年分、併願校が2〜3年分。本番と同じ時間で解き、合格最低点と比べ、間違えた問題を分析するところまでが過去問演習です。
過去問の進め方
- 本番と同じ条件で解く:時間を計り、問題用紙と解答用紙の形も本番に近づける
- 採点して合格最低点と比べる:記述は厳しめに採点
- 間違いを3つに分ける:①ケアレスミス、②解けるはずだった問題、③今は解けなくてよい難問
- ②を中心に解き直す:解説を読んで、何も見ずにもう一度解く
- 次の回で同じ失敗をしない工夫:時間配分、解く順番、見直しの方法
何年分を解く?
| 学校 | めやす | ねらい |
|---|---|---|
| 第一志望 | 5〜10年分(2回目入試を含む) | 傾向・時間配分・頻出単元をつかむ |
| 第二志望 | 3〜5年分 | 出題形式に慣れる |
| 併願校・安全校 | 2〜3年分 | 本番で戸惑わない |
過去問の点数との向き合い方
9月に解いた最初の過去問は、合格最低点に届かないのが普通です。過去問は本番までの3〜4か月で点を上げていくための教材であり、最初の点数で合否が決まるわけではありません。点数の推移をグラフにして、伸びていることを親子で確認すると、気持ちが前向きになります。
- 解いた日付と点数、合格最低点との差を記録する
- 科目ごとの「捨てる問題」の見極めを練習する
- 直前期には、解いた過去問をもう一度解いて満点をめざす
ポイント:過去問は「解いて終わり」にしないこと。分析と解き直しに、解く時間と同じくらいの時間をかけるのが、点数を伸ばす一番の方法です。
出典:Dunlosky ほか(2013)「Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques」